国際交流
2022.11.13
11月11日(金)
ハルリム大学、ソウル大学、名市大、椙山女学園大学4箇所の看護大学の教員や大学院生が見学にみえました。
目的は国際交流の一環で、日本全国でまだ数少ない看護小規模多機能の看護・介護の実際を知りたいということです。
日本は高齢社会の先進国。
そんな日本の現状を見て頂くことで、世界の方々のためになるのであればと思い、ご依頼をお受けしました。
見学に来てくださった方々は皆さん看護師なので、流石に目の行くところは、健康や生活におけるところです。
まず、日本の福祉用具の「価値観を考慮した設計」には感激をされていました。
中でも「らっ○ぽん」というポータブルトイレ、入浴リフトには驚きだったようです。
トイレの臭いを感じさせない、捨てる時に介護者に不快な思いをさせないという機能が、
日本人の「人の迷惑になりたくない」「排泄物の処理が一番自尊心が傷つく」という価値観を解消させた道具であること。
入浴リフトでは、「湯船に浸かりたい」という価値観に即した道具であること。
当たり前と思っていましたが、改めて日本の「価値観に寄り添う機能」を誇らしくなりました。
その後は利用者さんたちの足の握力測定をしていただきました。
高齢で生活するときに不安なのが転倒です。
転倒のリスクと足指握力の関連性はよく耳にするので、りいふでもバランス訓練を個別に実施しています。
測定結果は
なんと、92歳の方は年齢以上の足指握力でした!
質問に答えている表情には緊張が見ましたが、それでもご自身の言葉でしっかりと思いを語っていて胸が熱くなりました。
今回測定していただいたことで、僕たちがケアしていた成果が数値として見ることができて、ケアへの自信にも繋がっていく事と思います。
しかもサプライズで、世界にひとつしかない機器をプレゼント!していただいてしまいました。
りいふ見学後は、日本の現状や看護小規模多機能が生まれた背景、りいふらしさについてお話ししましたが、いつもの僕の悪い癖のタイムマネジメント不足で、帰宅時間を越してしまうなんてご迷惑のお土産を渡すことになってしまいました。。。本当にすいません。
最後に
僕は英語はもちろん韓国語も話せないので、久しぶりに緊張をしていましたが、
皆さんの温かさ、柔らかさ、誠実さ、そして思いやりの心に、自然と緊張はほぐれていました。
そして、誰かを「思いやる心」に国境はなく、むしろコミュニケーションの中心にあることを学びました。
世界の問題の先端にいるからこそ、自分たちが頑張っていることが、世界のモデルになって、多くの人が自分らしく生きれる社会になるのだと今まで以上に使命感が強くなりました。
遠方からわざわざ見学に来てくださって、予定時間過ぎてまで、時間を過ごしてくれてたみなさま、協力してくれたスタッフや、利用者の方々には本当に感謝しています。
ありがとうございました。また会いましょう!
또 뵙겠습니다
小森
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