理解すること
2026.01.29
かれこれ2ヶ月が経ちました。
最初の頃は、お互いの考えや感じていることが見えにくい日々でした。
夜な夜な、僕がデスクワークをしている横に来て 心配そうに、悲しげな表情で、母国語で話しかけてくれている彼女。
物事を忘れてしまう不安。
ごめんねと発せられる言葉。
その気持ちへどう寄り添えば良いのか当初はわからずにいました。
約2か月。
少しずつ、互いの「違い」と「同じ」が見えてきました。
話す言葉が違う
食べるペースが違う
味付けの濃さが違う
歩くスピードが違う
覚えておける内容が違う
考えるのにかかる時間が違う
受け入れるまでにかかる時間が違う
――当たり前に、違うこと
一方で、
不安なときに「誰かがすぐそばにいる」で安心できる
手を引くのではなく、横で繋ぐと安心する
誰かのためになっていると嬉しくなる
笑顔は連鎖して力が抜ける
ただ横に座っているぐらいがちょうどいい
は同じでした。
「家族のことを心配する」
その優しさも変わることはありません。
いつもの光景です。
夕方、
僕と一緒に台所に立ち、
慣れた手つきで米を洗い、
熱々のスープを一緒に味見する。
鍋を磨き、
シンクの隅々まで丁寧に整える。
毎朝の一緒に食べたお粥。
魯肉飯の味付けには、白砂糖は使わない。
ソファの隣に座り、同じ皿から取り分けて食べる
これまでは利用者さんとの夕食は、無意識に皿を分けていました。
もちろんこれでいい人もいる。
でも、同じ皿から取り分けて食べること、横に座って、お互いの「違う」ペースで、「同じ」料理を食べる。
ふとした時には、僕の茶碗に、そっとおかずを分けてくれる
母国語で話されていても、不思議と伝わる
僕は日本語で「これで最後だよ」と伝える。
それで会話は成立している
理解すること
理解することは、思いやるという行動の前段階の反応なのだと教えられました。
最近ずっと頭にあるのが、
人は行動に至るまでに、いくつかの段階があるということ。
1、考え方(自分にとっての普通)
2、自覚(なんか違う)
3、反応(モヤっとする、あるいは相手を想像する)
4、行動(否定する、または受け入れて為になる方法を選ぶ)
思いやる行動を選ぶ前に、
一つ手前の「反応」で、理解が起きている。
まず「どんな気持ちなのかを理解しようとすること」
違うということ
同じ所もあるということ
それを知れば反応が変わり、行動が変わる。
考え方を変えるか
反応を変えるか
そして行動を選択するか
人と関わることへの壁を、また少し壊してもらったように感じています。
心から、ありがとう。
小森

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