水羊羹
2023.05.25
こんにちは
今日は水羊羹に詰まった想いの話です。
先日から利用開始となった彼女は、脳の病との戦いを繰り返し、その後遺症で食事や自発的な会話が難しい状況にあります。
現在、彼女は身体に必要な栄養は口から摂取することができず、家族と共に悩んだ末に胃ろうという選択をされました。
彼女は、いつも優しい笑顔で周囲の声に応えてくれたり、冗談に爆笑したりしてくれます。
ご家族も、心温かい思いやりに溢れています。
旦那さんは「〇〇ちゃん」と優しい声で呼び、通いで移動する時には、僕らの車が角を曲がるまでずっと見守って下ってくれます。
僕は毎回、ルームミラー越しにその姿を見つめ、その温かい思いやりに胸が熱くなります。
先日
僕は、家族から託された水羊羹を手に、彼女の嚥下リハビリを行いました。
むせて肺に入らないように慎重に…。
約20秒後、彼女が飲みこんだのを確認し、顔を見ると、満面の笑みと小さな涙が溢れ出て
「美味しい」「食べたい」と口にしました。
涙を流すほど、食べることへの喜びを感じている。
小さな羊羹には家族の大きい愛が凝縮されている。
「諦めない」
「託された想い」
生きる意欲、強さ、愛情、そんな人の想いに触れて、心に爽やかで温かい風が吹きました。
これから諦めずに彼女が沢山食べたいものが食べれるように頑張ります。
小森
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