「きのこ狩り」　聞き書き５ | 株式会社ウチエト

おはようございます。
今日は聞き書きの秋の食べ物シリーズ第２弾です。
今では国産松茸なんかは高くて食べれなくなりましたが、昔は山にいくとたくさん取れたというお話。
聞き書きをしていると、利用者さんの記憶が徐々に深まり、意図的に思いださないと忘れていた記憶が甦ります。
本人の嬉しそうな表情や、聞いている人を幸せにする時間を経験すると、思い出は「宝」であるということにいつも気付かされます。
　小森

「きのこ狩り」
思い出ぇ？
秋の思い出って　うぅん
まぁ　決まった思い出くらいしかないかなぁ
ほりゃ　運動会とか　あのぉ秋の山にきのこ狩りにいった

うふふ
あのねぇ　勤めとる時の会社からねぇ豊臣村というところにねっ
山を会社がねぇ　買って　
そこに従業員を連れて行って、自分自分で松茸を取るだったよぉ

松茸あった　あった　あの頃には　ふん
とれた　とれた
いっぽんにほんばかじゃないっ

豊臣村のなんとかいう山だったけどねぇ
そこへ会社がひと山買ってね　つれっててくれただよ
ようけあったよっ　ふふふ
まぁあんなことはないねぇ

まぁあんなころは松茸豊富にとってきたよ　あの時には
トラックでねぇ従業員のしてもらって、よおけあったよ　うふふふ

昔ねぇ　あのころには、面白いほどによおけでとったよ

どうやって食べるって、そりゃその人ひとで色々で、おすましにしたら高級品だしね
松茸のご飯炊いても美味しいしぃ　うーん

生では私ようたべんきのこ　私あたるとおそがいもん　フゥン
きのこは当たるとおそがいから、生じゃあよう食べんなぁ

うんうん
きのこご飯が一番好きだった
おかずの世話はないしねぇ　きのこご飯炊いときゃあ漬物だけでもいいもんね

きのこご飯のご飯なしっ？いやだそんなの
まずかないけどそれじゃぁ値打ちがないね
しめじだとか松茸だとかきのこをねぇ　ほんなんしたら値打ちがのうなっちゃうぅ
おいしかったよぉ　いい匂いがするもん　松茸

ミツエさん